フランスの高等教育機関正規課程への進学を希望する場合、その分野や学位レベルにより、応募申請の手続きが異なります。
該当する手続きとその申請スケジュールをよく確認してください。
ケース1:DAPの手続き
次の課程への登録を希望する場合、DAPの手続きを行う必要があります。
- 大学学部1年目 - DAP Blanche
- 建築大学への登録(すべての課程)- DAP Jaune
注意!フランス国籍及びEU加盟国の国籍をお持ちの方(日本との二重国籍を含む)は、DAPではなくParcoursupの手続きが必要です。
手続き料金は20,800円です。応募申請フォーム作成時に銀行振込にてお支払いいただきます。
誤った金額を支払ってしまった、などいかなる理由であっても、返金には対応いたしかねます。お支払いの前に必ず、留学タイプと金額を確認の上、正しい金額を入金してください。
DAPの手続きのスケジュールと要件
DAP Blanche と DAP Jauneの手続きのスケジュール
- 2025年10月1日:応募開始
- 2025年12月15日までに:オンラインフォームを提出
- 2026年3月13日までに:Campus Franceでの面接を受ける
- 2026年4月30日までに:教育機関からの合否の連絡
- 2026年5月31日までに:合格校から留学先の教育機関を選択
応募要件
日本の高校を卒業する方の場合、大学学部1年目または医学系教育第一課程1年目へ入学するためには、日本のいずれかの高等教育機関から同分野で入学資格を得ている証明(大学から発行された合格通知とその法定翻訳)が必要になります。ただし、DAP応募申請時点では不要です。
* DAP Jauneにて大学学部2年目以上に応募申請する場合は、建築分野での高等教育課程を履修していることを証明する必要があります。
①日本の高校に在籍中の方(現在3年生)
DAP応募申請時
- 高校の成績証明書(1年生、2年生、3年生の1学期の分)
受入が決まったフランスの大学に本登録する際
- 高校卒業証明書とその法定翻訳
- 日本のいずれかの大学から同分野で入学資格を得ていることが証明できる書類(日本の大学から発行された合格通知など)とその法定翻訳
②日本の高校を既に卒業している方
DAP応募申請時
- 高校の成績証明書(3年分の成績)
- 高校卒業証明書とその法定翻訳
受入が決まったフランスの大学に本登録する際
- 日本のいずれかの大学から同分野で入学資格を得ていることが証明できる書類(日本の大学から発行された合格通知など)とその法定翻訳
応募する課程が要求するフランス語能力を証明する必要があります。
DELF B2かDALF、TEF(筆記試験のスコアが699点中400点以上もしくは20点中14点以上のもの)を取得、または文章作成の補足試験つきTCF TP(ペーパーもしくはSO)のB2以上の証明書が必要になります。
ケース2:Hors-DAPの手続き
次の課程への登録を希望する場合、Hors-DAPの手続きを行う必要があります。
- 大学学部2・3年目
- 修士課程
- IUT、DEUST、CUPGE
- 美術大学、ビジネススクール、工学系グランゼコール
手続き料金は20,800円です。応募申請フォーム作成時に銀行振込にてお支払いいただきます。
誤った金額を支払ってしまった、などいかなる理由であっても、返金には対応いたしかねます。お支払いの前に必ず、留学タイプと金額を確認の上、正しい金額を入金してください。
Hors-DAPの手続きのスケジュールと要件
- 2025年10月1日:応募申請の受付開始
- 2026年1月30日までに:オンラインフォームを提出
- 2026年3月13日までに:Campus Franceでの面接を受ける
- 2026年4月30日までに:教育機関からの合否の連絡
- 2026年5月31日までに:合格校から留学先の教育機関を選択
応募申請の要件
- 希望する課程や学年、学問分野に対応した課程が既習であることを証明する必要があります。
- 出願者は、DELF-DALFまたはTCFやTEFのスコアの証明書を提出し、応募するプログラムが要求するフランス語能力を証明する必要があります。(フランス語で授業が行なわれているプログラムの大半で、最低でもB2レベルの取得が要求されています。)
- 英語で開講されているプログラムへ出願する場合は英語の語学証明書が必要です。フランス語の証明書は特記がない限り、不要。
- Hors-DAPでは、7プログラムまで併願することが可能です。ただし、一貫性のあるプログラムを選択するようご注意ください!
ケース3:「Parcoursup」の手続き
Parcoursup は、フランスの高等教育機関の1年目に登録するためのサイトです。
2017年まで使われていたAPB (Admission Post-Bac)に置き換わり、2018年1月から運用開始しました。
以下に該当する場合は、Parcoursupの手続きが必要です。
- ヨーロッパの学生で、フランスの高等教育機関の学部1年目に入学を希望する場合
- フランス国籍及びEU加盟国の国籍をお持ちの方(日本との二重国籍を含む)
- ヨーロッパ以外の学生で、フランス国外にあるlycée de l’AEFE(フランス海外教育庁傘下の高校)でフランスのバカロレアを取得された方が、フランスの高等教育機関の学部1年目に入学を希望する場合
- ヨーロッパ以外の学生で、 BTS(高等技術者免状)、BTSA(BTS Agricole)、CPGE(グランゼコール予備学級)、DCG (Diplôme de comptabilité et gestion), CPGE (classes préparatoires aux grandes écoles), DN MADE (Diplôme national des métiers d'art et du design) ou DMA (Diplôme des Métiers d'Art)など、応募申請にDAP(Demande d'Admission Préalable)の手続きを介さない教育機関の1年目に入学を希望する場合
「Parcoursup」の申請スケジュールに関しては公式サイトでご確認下さい。
美術大学、建築大学へはCampusArtから
CampusArtは、フランスの芸術系高等教育機関への応募受付の窓口です。アート、デザイン、ファッション、音楽、建築などの分野の約100校の教育機関がCampusArtのネットワークに参加しており、準備クラスから博士課程までのプログラムがあります。
CampusArtの出願サイトへは、オンラインで世界中どこからでもアクセス可能です。一度の手続きで、複数の教育機関や複数の教育プログラムに併願が可能です。出願費は、入学が許可されるまで課されません。
注意!建築大学に応募申請する場合は、学士課程でも修士課程でも、CampusArt からの出願と同時にDAPの手続きも必須です。
また、建築大学以外の場合も、CampusArtを通じて受入許可を得てから、学生ビザを取得するために、" "Etudes en France" の「受入許可証をもっている」の手続きが必要です。
応募スケジュール
2026年度入学の日程は以下のとおりです。
- 2025年10月~ : CampusArtサイトでの オンライン応募申請受付期間。
応募者によるCampusArtオンラインフォーム入力。 - 2026年2月28日: CampusArtオンライン応募申請締め切り(オンラインフォームと必要な証明書類等の添付)CampusArtのサイト上で、電話やSkypeによる面接開始。
教育機関から応募者へCampusArtのアカウント上で仮入学許可の回答スタート。