フランス到着後の流れ

arrivée aéroport

いよいよ出発です!フランス到着後すぐに行うべき重要な手続きと、学生生活が落ち着くまでをサポートするしくみをご紹介します。

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départ
渡仏後に必要な6つの手続き

フランス留学ウェビナー2023

1. CVEC負担金を支払う

最初に行うのはCVEC負担金の支払いです。これは高等教育機関への登録を完了するために必要な手続きです。

負担金はCROUSへ支払います。この負担金は、新入生の受入サポートや、学生生活を通じての社会、保健、文化、スポーツ活動を支援するために使われます。また予防医療の取り組みにも使われます。

負担金額は年間100ユーロです。cvec.etudiant.gouv.frのサイトからオンラインで支払可能です。また、郵便局にて現金で支払うこともできます。

注意!支払いの証明書は大切に保管してください。高等教育機関への登録の際に提示を求められます。

フランスの高等教育機関に登録するためには、必ずこの負担金を支払わなければなりません。ただし以下に該当する場合は例外となります。

  • 在学中の大学とフランスの協定校との間の交換留学生の場合。フランスでは行政上の学生登録がなされないため支払不要。(ただし、ダブルディグリーの場合はこの例外に該当しないので、支払いが必要です。)
  • 高等技術者免状(BTS)、美術大学の職業学位(DMA)、および高校が行う教育プログラムの学生の場合。
  • 雇用主が学費負担する継続社員研修の一環で登録する場合。

CVECの手続き方法については、以下の資料をご覧ください。

 

 

2. 留学先の高等教育機関に登録する

留学先の高等教育機関の国際部にて手続きの手順を確認し、登録を行う部署にて登録を完了させ、学費を支払い、学生証を受け取ります。

3. 銀行口座を開く

銀行口座を開くためには、住居証明書が必要になります。居住先が確定するまでの間は、留学先の高等教育機関の国際部の住所を使うことができます。また、身分証明証と在学証明書(あるいは学生証)の持参が必要です。 

あらかじめインターネットでいくつかの銀行のサイトを見て、口座開設の条件などを比較してみましょう。学生向けにお得なオファーがあるかもしれません。

口座を開設すると、キャッシュカード、小切手帳、銀行口座のRIBをもらえます。RIBは医療費の払い戻しや、電話代の支払など、日常生活に便利です。

4. 長期学生ビザを有効にするオンライン手続き

長期学生ビザ(VLS-TS)にてフランスに来ている人は、フランス入国後なるべく早くこの手続きを行なってください。この手続きを終えることで、セキュリテ・ソシアルへ登録することができたり、滞在期間中に旅行をしたりすることが可能になります。

(ただし、一時滞在長期ビザ(VLS-T)の方は、この手続きを行う必要はありません。)

長期学生ビザを有効にする手続き(旧OFIIの手続き)は2019年2月18日より簡素化され、全てオンラインで行なえるようになりました。フォームを郵送したり、予約を取る必要は一切ありません。

こちらのサイトにアクセスし、登録を行なってください。https://administration-etrangers-en-france.interieur.gouv.fr/

なお、入国日より3カ月以内に登録がなされない場合、長期学生ビザに付帯した滞在許可書の効力が失効し、ビザ保持者は不法滞在者とみなされる可能性があります。ご注意ください!

5. セキュリテ・ソシアルへの登録

フランスの社会保障制度であるセキュリテ・ソシアルへ登録をします。外国人学生専用の保険加入のサイトetudiant-etranger.ameli.frからオンラインで登録が可能です。

登録は無料です。留学先の高等教育機関への登録が済み、移民局での長期学生ビザを有効にした後に登録してください。

セキュリテ・ソシアルへの登録は必須です。登録することにより、carte vitale という保険証を受け取り、医療費の一部の払い戻しが可能になります。希望者は、Mutuelle(相互保険)に登録することで、医療費の払い戻し金額を補填することもできます。

6. CAF(フランスの住宅補助・家族補助制度)への登録

CAFに登録することで、住宅補助金(APL)を受けることができます。いくつかの条件により受給金額は異なりますが、補助金は住居費の軽減につながります。こちらの申請は、長期学生ビザ(VLS-TS)を持っている方のみが対象となっています。

自分がどれくらいの補助金の対象となるか、CAFのサイトでシミュレーションができます。

CAFへの登録は任意で、こちらのページからオンラインで登録できます。

手続きに必要な書類は以下の通りです。

  • 銀行口座のRIB
  • 住居証明書(賃貸契約書など)のコピー
  • 学生証
  • パスポート
  • 戸籍謄本/抄本(アポスティーユをつけ、フランス語に法定翻訳されたもの)または在仏日本大使館・総領事館で作成してもらった出生証明書 
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Univ Lorraine
学生受入れのための様々な体制

Les guichets uniques(新入生サポート窓口)

Guichets uniquesとは、大学の新学期開始時期に置かれるサポートデスクで、新入生が学生生活を始めるにあたっての手続きを、一箇所で行うことが可能となります。

窓口には、警察署、CAFOFIICROUSなどの行政機関の担当者や、各種手続きを支援するためのスタッフが常にいます

留学先の街でguichets uniquesを探すには、このサイトをクリックして都市名を入力し、rechercheボタンで検索してください。

学生メンター制度 (parrainage)

フランスで学生メンター(parrain)を持つと、フランス入国後に学生生活を順調に始めるための助けになることはもちろん、フランスへの出発前からサポートしてもらうこともできます。また、他の学生と知り合いになれる手段のひとつでもあります。

parrainage

学生メンター(parrain)とは?

フランスに来たばかりの外国人学生をサポートする学生ボランティアのことです。特に、入国後直ちに行う手続きについてサポートをしてくれます。学生メンターを通じて、フランス人や外国人の他の学生とも知り合うことができ、よりスムーズにフランス文化になじむことができます。

学生メンターの見つけ方

Le réseau d'associations étudiantes ESNErasmus Student Networkエラスムス学生ネットワーク)がフランスの34都市にあり、plateforme Buddy Systemを通じてメンターを見つけることができます。

高等教育機関によっては、外国人学生をサポートしてくれる学生を、国際部が紹介しているところもあります。多くの場合、学生会などを介して紹介されます。

都市や大学によって、複数の異なるメンター制度のネットワークがあります。たとえば、モンペリエ、ニーム、ペルピニャンでは、Parrainage Internationalが学生メンターの紹介を行なっています。

以上の情報をまとめた資料2枚は2019年夏に確認できた情報でありますので、留学前に予めご自身で情報をご確認ください。