派遣先【CILEC – Centre International de Langue et civilisation – Université Jean Monnet Saint-Etienne サンテティエンヌ・ジャン=モネ大学附属語学・文明国際センター】
  • プログラム参加前と参加後で国際理解への意欲がいかに変化したか 

一ヶ月間の短期フランス語学留学プログラムが終了しました。このプログラムはフランス語を学ぶため、フランス政府留学局(CampusFrance)が主催となり、日本の大学に募集をかけて学生をサンテティエンヌにあるJean Monnet Universityの語学学校に派遣する第一回目でした。各大学によりプログラムを実施するために必要最低人数が決められていました。今年芝浦工業大学からの8月の派遣人数は2名でしたが、決行することができました。参加にあたってはフランス語の語学力は関係なく、意欲があれば誰でも参加可能です。

私は9月からパリのベルヴィル建築大学に長期留学する為、フランス語の勉強やフランスに住む現地の方の生活から習慣や性格、食べ物について身をもって知りたいと思い参加しました。

パリに来て3週間過ぎましたが、パリと比べサンテティエンヌは自然が多く、人も優しく、コンパクトで住みやすい街です。フランス初心者にとってはフランス語を学びながら、フランスに住む方々の生活にも触れられ、気候や環境にも慣れるのに相応しい場所だと思います。日本と同じで夜や朝方は注意が必要です。

今回のプログラムに参加して、リヨンから離れた場所にあるという事でアクセスが大変でした。まずパリへ飛行機で移動し、リヨンへTGVまたは飛行機で行きます。参加する人と一緒に移動すればリヨンからタクシーバスでサンテティエンヌのホストファミリー宅(または寮)へ送迎してくれます。ホストファミリー宅がマンションの場合、マンションの前で降ろされるので連絡先を交換し電話をかける、またはメールで何時ごろに着くという事を前もって伝えておくべきです。他の大学から一人で来た生徒で、ホストファミリーが8月という事もあり、バカンスの為お出かけで家へ入ることができず、急いで語学学校の責任者の方に連絡したそうです。もしもの為に現地で使える携帯電話の契約は必須だと思いました。語学学校のあるサンテティエンヌへはリヨンからTGVでも行く事ができます。サンテティエンヌの駅から語学学校やホストファミリー宅(または寮)へのアクセスは初めての土地なので一人での移動は難しいと思います。

今回がプログラムの初回という事もあり、ホストファミリーの決定において前もって提出するべき食物や動物アレルギーについての質問がなく、ホストファミリー決定もプログラムの始まる一週間前でした。決定に関してもホストファミリーからメールが届き、どのような家族形態なのか、住所などを初めて知りました。他にも死亡保険についての書類が届くのもプログラムが始まる二日前に届きました。署名をしなければいけなく、留学生のお宅に泊まっていたのでプリンターをお借りしました。他の大学の学生はプログラムの概要説明とお役立ち情報が載った資料が出発当日にメールで届いたそうです。現地の語学学校、フランス政府留学局(CampusFrance)、芝浦工業大学と三つの機関を経て、時差もあって連絡を取り合うのは大変だと思います。今後は余裕をもって準備していただけると、参加者も安心できると思います。(CF注釈:現在はアレルギーの有無に関する項目をはじめ、2017年2月現在、これらの点は改善されています)

参加前は長期留学の準備でフランス語の勉強がおろそかになっていました。初日はフランス語のテスト、これからの生活がどのようなものになるのか想像もつきませんでした。学校での授業はフランス語でした。フランス語がわからないですが、少し単語が聞き取れて、少しずつできる事が増えていき毎日楽しくフランス語を学びました。クラスは日本人だけではないので、休憩時間は英語で雑談をします。クラスはとても活気があり授業でわからないことがあれば、積極的に発言します。各自の伝統的な料理のレシピをフランス語で説明し、絵を描いて発表しました。日本では静かに授業を聞くことが良い事ですが、こちらでは様々な国の授業姿勢が垣間見れ、違いがわかります。私は発言や発表も最後になる事もありました。また理解が追い付かず授業でのグループワークの中で作業が遅れていましたが、先生はその点も考慮して質問すれば優しく教えてくださいました。様々な国の生徒がいるのでそれぞれの文化を紹介し合うことで交流が深まりました。自分にとって当たり前の暮らしの中の食の文化は、他の国の人からはとても興味深く、交流のきっかけとなり説明し合う事はとても楽しかったです。中国出身の生徒は餃子について説明しており、日本の餃子との漢字の違い、発音の違いなどを話しました。また学校内でも国際的な交流があり、毎週金曜日お昼前に広場に集まり各クラスの成果の発表があったり、ホワイエには各国の文化を尊重した様々な言語でようこそと書いてあったり、成果物のポスターが貼ってあります。午後のアクティビティでは他のクラスの人々とアクティビティを楽しみながら交流できるので、常に日本の事やその人の国の話を聞く、接する時間がありました。

それぞれの国においての違いは、日本にいるのでは周りは日本人がほとんどなので話す機会があまりありません。しかし今回このプログラムに参加し、日本人として他の国と交流する事で見えた日本の文化や、それぞれの国の文化、人の個性を知ることができました。自分の中にある常識や考え方が広がっているように感じました。今後も学ぶ姿勢を忘れず、狭い視野ではなく国際社会の変化や違いを自分自身で実際に触れて勉強していきたいです。

語学学校の廊下ホワイェ図書館
  • 今回の経験を今後どのように活かして行くか(新規目標設定・海外留学への関心等)

私は今パリに移動し、パリ市内の大学で建築を学ぶ長期留学が始まりました。私にとっての第一目標である、留学し海外で生活する事が始まっています。8月のプログラムも新しい環境の連続で戸惑う事もありましたが、周りの人たちの助けや思いやり、優しさがあってこそ無事終了しました。日本を離れて過ごす中で、生活の違いや生きる上での気付きが多くあります。私は人の助けがあってこそ、生かされている事を改めて感じました。日本のバスタブにつかる文化や網戸があって虫が部屋の中に入ってこない文化、鍵が簡単に開く文化、日本の便利な文化とはかけ離れた異国の生活文化は慣れる、受け入れる事で人間として成長できると思います。そして新しい発見もあります。日本にはない考え方はとても参考になります。新しい世界が広がります。最終日に現地の大学に見学に行きました。その大学では最新技術を取り入れて、テレビ撮影セットを用意し学生が実際にテレビの編集をする機会を設けています。また授業により最新機材も無料で貸し出しているそうです。今後は一年間のパリ市内大学での建築の勉強に励みます。日本での教わり方にはないような、フランスでの生活や勉強姿勢を学びます。また日本に戻った際はこのような経験を活用できるよう、常日頃から将来をイメージしながら生活します。日本だけでなくフランスや他の国にも貢献できるような人材になりたいです。

たくさんの学ぶ機会を与えてくださりありがとうございます。